良い事だけじゃない!株主優待のデメリット

株の新聞

株主優待の生活

近年、株主優待の生活が注目されています。
中には株主優待のみで生活をしている人もいて、利益を産み出せる仕組みだと思っている人も多くいます。

株主優待を実施している企業は全体の35パーセントにも登り、最高数を更新し続けています。
株主優待実施企業が増えることで、個人投資家も株主となる企業の選択肢が増えますし、企業も株主を拡大することができます。
しかし、株主優待は良いことばかりではありません。注意点も知った上で株主になることが重要です。

株主優待の注意点

株主優待とは、企業の株を購入することで、ねんに1度や2度、企業からお礼の品が送られてくる制度です。
お礼の品は、企業によって様々で、優待権やクーポン、商品券の場合もあれば、企業の商品のこともあります。

現在実に多くの企業が株主優待制度の実施をしていることや、テレビなどでもお得だということが言われることで、株主への敷居が低くなりつつあります。
そのため、気軽に株主になっている人もいる者です。

しかし、株主になったら必ず得をするわけではないことを知っておくべきです。
まずは、株主になってももらえる商品やクーポンが使いきれる保証がない点です。

せっかく優待権をもらったり優待品をもらったとしても活用できなければ損をします。
例えばお酒を飲まないのに、アルコール会社の株主になってしまうと配当としてビールを受け取っても飲むことがありません。
あくまでも毎日晩酌をする人が受け取ればビール代の節約になりますし、受け取った意味があるのですが、人によっては飲まずに終わって無駄になることもあるのです。

次に必ず株の配当があるわけではありません。
企業も常に良い状態が維持できるわけではありません。
企業の利益が出せない状態にあれば、株主に配当を出す余裕がなくなります。

配当が出せなくなれば、配当品が渡せなくなるので企業に投資をしただけでその利益が受け取れず損をするのです。
そのような状態で株を売却しても黒字になることは考えられず赤字を増やすだけになります。

少しでも損を出さないためには経営状態が良い企業、経済動向で大幅な動きのない企業への投資が理想的です。
多くの企業は経費を削減するために最初に行うことが株主への優待を停止することです。
ですから小さな経済変動であっても株ぬしへの影響はあるのです。

次に、投資をするときには、投資銘柄を絞るよりも分散すべきです。
一つの銘柄に絞る方が保有株数が多くなり優待の内容も充実します。
しかし、その分偏った投資は赤字になった時の損失も大きくなるので分散することでリスクを減らすのです。