奨学金と教育ローン、どっちを選ぶ?

試験

学費は高い

学費は教育をする中で致し方のないものですが、決して安いものではありません。
公立学校であれば、学費はほとんどかかりません。
しかし、私立に進学をすることになると費用がかなりかかります。

私立に進学するのはお金持ちだけだと思われがちですが、決してそのようなものではありません。
受験をして公立学校に不合格となれば、私立に私学せざるをえません。
そのような時には、学費を捻出するために、奨学金を受けたり教育ローンを受けたりして学校に通うことになります。

奨学金には種類がある

奨学金には幾つかの種類があります。
優秀な学生であれば、学校から無償で受けられる奨学金があります。

最近には大学の入試の中に奨学生入試があり、この入試に合格するとほとんどの学費が免除されるというものなのです。
他にも、学内に入って行っての成績を収めると受け取れる無償の奨学金があります。

それ以外に有名な奨学金として独立行政法人 日本学生支援機構が運営している奨学金があります。
これは、昔の日本育英会の奨学金です。
地域の条件や利用可能人数のような条件もなく、金利もゼロやかなり低めであるために、財政的に厳しい状態にある学生が利用することが多いものです。

奨学金を受けると決めてもすぐに受給されるわけではありません。
受けたいタイミングがあれば、自分にとってそのタイミングから受給ができるように申し込みを行う必要があります。
入学前に申し込みをしても4月上旬の振り込みとなるので、入学金の工面については他の方法を考える必要があります。

教育ローンの特徴

教育ローンは奨学金よりも融通が効きやすいです。
例えば、入学金に活用したいと思えば、入学前に融資が受けられるように準備を進めることもできます。

しかし、教育ローンには審査がありこの審査に通らなければ融資が受けられません。
しかも、意外と審査が厳しく融資が受けられないことも多くあります。
転職や減収によって融資が受けられないことも多いですし、過去に住宅ローンなどの融資を受けた銀行であっても融資が受けられないこともあります。

入学先の学校が決まり、すぐに学費の用意が必要となれば、とにかく早急に金融機関への相談をすることが重要です。
また、すぐに融資が受けられないことも想定をして、入学金と最初の学費までは極力学費を用意しておくことが望ましいです。
教育ローンという必要なローンでもお金を借りているという面では借金と同じです。
返済についても家族でよく話し合いどのようにしてお金を返していくかを考えておいた方がいいでしょう。

また、贈与の活用をすることも学費の工面として有効です。
直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税制度というものがあり、これを活用すれば学費が工面できることがあるのです。

これは、祖父母から1500万円までは教育資金として贈与されるならば手続きをすれば非課税となるのです。
もしも、祖父母から生前贈与として遺産を受けることができる状況ならば、相続税の節約にもなりますから是非活用したい制度です。